しみのケアは、種類ごとによって異なる
しみにも、しわと同様に種類があります。
その原因と対策はそれぞれで異なるため、正しく把握しておきましょう。
まず、一般的にしみと呼ばれるものは【老人性色素斑】です。
これは紫外線と加齢によってできるしみで、肌老化の代表的なものです。
できる年齢には個人差がありますが、ほぼすべての人にできます。
しみ対策といった場合、この老人性色素斑ができるのをどれだけ遅らせる事ができるか、という予防的な側面と、できてしまった老人性色素斑をどれだけ薄くできるかという対処的な側面があります。
予防としては紫外線対策が主なものになりますが、抗酸化食品を多く摂ることや、ターンオーバーを高めるための化粧品を使うなどといった対策も効果的です。
できてしまったものに関しては、初期のものは美白化粧品で対応できます。
濃くなってしまえばレーザー治療や光治療などで消さなくてはなりませんが、レチノールやトレチノインなどの強力な成分によっても薄くしていくことは可能です。
その他のしみの種類と対策
老人性色素斑が濃くなり化膿したものは、【脂漏性角化症】と呼ばれるイボ状のしみになります。
これはレチノールなどの美白製品でも対応できません。
治すにはレーザー治療などの光治療が必要です。
「そばかす」と呼ばれるしみは、正確には【雀卵斑】といいます。
これは遺伝的なものなので、できない人にはほとんど現れません。
逆に遺伝的にできやすい人は、紫外線によってすぐに現れてきます。
紫外線対策を徹底し、できてしまった場合はレーザー治療や光治療で治しましょう。
いわゆるニキビ跡などにできるしみは、【炎症性色素沈着】と呼ばれています。
ニキビに限らず、虫刺されやムダ毛を抜いたあとの毛穴の炎症、怪我など何かしらの原因によって皮膚に炎症ができたあとに残るしみです。
放置しておけば2〜3年で消えますが、紫外線に当たり過ぎるとそのまましみとしていつまでも残る場合もあります。
ピーリングが効果的で、とくにニキビ跡の場合は驚くほど早く消すことができます。
また、しつこいしみの場合はレチノールなどの美白化粧品が有効です。
※レチノール自体にピーリング効果があるので、ひどくない場合はレチノールだけでも消えます。
女性特有のしみにはレーザー治療は不向き
上記の4つがしみの主なものですが、女性特有のもので【肝斑】と呼ばれるしみがあります。
これは頬のあたりに左右対称に現れ、色は茶色や灰色などの薄めのものです。
女性ホルモンのバランスが崩れたときにできやすく、原因が原因のため治療にはトラネキサム酸という内服薬を用います。
レーザー治療は不向きで、より深刻なしみを残す場合もあるため、通常のしみと少し違うものができたと思った場合は皮膚科に相談しましょう。
妊娠中やピルを服用したとき、更年期の女性などに多く現れるため、そうした心当たりがある方は要注意です。
しみのケアは遅れれば遅れるほど難しくなる
最後に、【花弁状色素斑】と呼ばれるしみもありますが、これは強力な紫外線を急激に浴びたときにできるものです。
顔ではなく背中や肩にできるもので、花びらのように広がって現れるのが特徴です。
スキンケアに気をつけている方は、海水浴などに行くような事はないと思いますが、アウトドア等で紫外線対策を怠っているとできてしまいます。
これは美白化粧品で治すのは難しく、レーザー治療などで対応しなければなりません。
むしろ、【肝斑】以外はケアが遅れればレーザー治療や光治療が主な治療法となっていきます。
これは確実性が高い反面、値段も高く痛い出費となります。
しみのケアは早め早めに行いましょう。
基本的に、初期段階ならばレチノール+ピーリングのケアでしみの対策は可能です。
ある程度濃くなってしまった場合も、b.glenのホワイトセットなどで消す事ができます。
光治療ならば20万円近くかかるものですが、トライアルの2000円以下で治すことができる場合もあるため、しみに悩んでいる方はぜひ試してみる事をおすすめします。
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