ピーリング ニキビ

ケミカルピーリングとは?

ピーリングは、日本語でいえば「化学的剥皮(かがくてきはくひ)」です。

 

化学的に皮膚を剥がすことなので、ケミカルピーリングは「化学的化学的剥皮」となってしまうため正しい呼称とはいえません。

 

しかしピーリング剤を使ったものからピーリング石鹸を使ったもの、レチノールのようにピーリング効果が含まれているものなどのように、「ピーリング」という言葉には様々な意味が含まれるようになりました。

 

そのため、ピーリングを角質を剥がす効果全般について使い、美容皮膚科や美容クリニックで行う施術をケミカルピーリングと呼ぶことにします。

 

ケミカルピーリングは一種の酸を皮膚表面に塗ることによって、角質を剥がし、新しい皮膚の再生を促す治療法です。

 

コラーゲンの生成を促進するため、しわやたるみなどの肌老化に効果があります。

 

また、余分な角質を取るため、毛穴の詰まりやニキビ予防にも効果的です。

 

皮膚科では市販の酸よりも強力なものを使うため、とてもピリピリしますが、そのぶん実感しやすいのも特徴です。

 

肌の状態を見ながら酸の濃度を調節します。

 

2〜4週に1回のペースで計5回以上受ける必要があります。

 

そのため、費用は1回5000円〜2万円ほどなので、最終的にはそこそこの値段になってしまいます。
相場としては1回1万円くらいが一般的です。

 

保険適応はありません。

ピーリングで若返りが期待できる

美容皮膚科で行うケミカルピーリングのような本格的なものでなくとも、自宅でできるピーリングも増えてきています。

 

レチノールと組み合わせることで、肌のターンオーバーを正常化させ、新しい肌の再生を促すことができます。

 

肌は28日周期で新しく生まれ変わりますが、40代になればそれがどんどん遅くなり、約40日かかります。

 

この40日のあいだ、古い角質は肌に残ったままですが、セラミドなどの保湿成分もなくなりどんどん乾燥していきます。

 

古い角質が多く溜まることで、新しい細胞が生まれることを邪魔する上に、肌の乾燥を招くため角質のバリア機能もどんどん落ちていきます。

 

ピーリングによって肌年齢の若返りが期待できるのは、古い角質を剥がすことで新しい細胞が生まれやすくなるからです。

 

ターンオーバーが高まることによって、メラニン色素も排出されるため、しみに対しても大きな効果があります。

ニキビの改善に絶大な効果

大人になると、ニキビはホルモンバランスの影響によってできやすくなります。

 

生理前の女性は、黄体ホルモンであるプロゲステロンが増え、皮脂の分泌が増えます。

 

また、更年期になって女性ホルモンが減ると、相対的に男性ホルモンが増えるため、毛穴の周りの皮膚を角化させやすくなります。

 

いずれにしろ、ホルモンバランスが崩れた際には毛穴周りを清潔にすることでニキビを防がなければなりません。

 

ピーリングは、余分な角質を剥がすため、毛穴の詰まりも減りニキビの改善に大きな効果が得られます。

 

また、ターンオーバーを高めるため、ニキビ跡によってしみになってしまった場合にも有効です。

 

健康な皮膚になることでニキビのできにくい肌になるため、ニキビに悩まされがちな人はぜひピーリングを行いましょう。

しみだけでなくしわやたるみにも効果がある

ターンオーバーを正常化させ、メラニン色素を排出させるため、しみにも効果があることは上でも述べました。

 

しかしそれだけでなく、コラーゲンの生成も促すため、しわやたるみなどの肌老化にも効果があります。

 

ただし、ニキビ跡のような炎症性のしみではなく、紫外線による老人性色素斑のような濃いしみの場合は、即効性は見込めません。

 

レチノール+ピーリングの攻めのスキンケアによって、根気よく治療していかなければならないのです。

 

それはしわについても同じです。

 

1回のみのピーリングで、いきなりコラーゲンが一気に増えるような事はありません。

 

美容皮膚科やクリニックでのケミカルピーリングならば、2〜4週に1回、計5回以上を行いましょう。

 

自宅でやる場合は、週に1回のピーリングを継続して下さい。

ピーリングで肌が赤くなったら

ピーリングを行うと、肌がピリピリしたり赤みを帯びてしまう場合があります。

 

ですが心配はいりません。

 

2〜3日で治りますし、いつもよりも多めに保湿ケアをすれば問題ないでしょう。

 

ただし、水ぶくれになったり、小さなかさぶたができたり、浅い傷ができたりといった異変が認められた場合は、すぐに皮膚科に相談して下さい

美容皮膚科でのピーリングと自宅ピーリングの違い

単純に、使っている酸の違いです。

 

市販のピーリング剤ではグリコール酸やフルーツ酸が含まれているのがほとんどで、一般的に美容皮膚科で使われるものよりもかなり弱いものです。

 

美容皮膚科やクリニックで行われるケミカルピーリングでは、サリチル酸という油溶性の薬品が使われます。

 

早く効果を出したい、しわやたるみをすぐにでも治したいという場合には多少コストが高くついても美容皮膚科がいいでしょう。

 

時間が取れない、しっかりと取り組みたいという場合には、レチノール(もしくはハイドロキノン)とピーリングの合わせ技で根気よくしわやしみに対処していきます。

 



 

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