レチノールの効果はニキビケアで大きく実感
レチノールの強化版ともいうべきトレチノインは、アメリカなど海外ではニキビの治療薬として定番になっています。
当然、レチノールにもニキビケアとして大きな効果が見込めます。
しわ対策のためだけの成分ではないのです。
ただし、ここでいうニキビは、十代の若い人にできる「思春期ニキビ」ではありません。
ホルモンバランスの崩れなどを含めた、いわゆる「大人ニキビ」です。
レチノールは大人ニキビを改善・予防する
大人ニキビは、「角質肥厚(かくしつひこう)」という現象によって引き起こされます。
これは、毛穴の出口付近の角質が厚くなる状態です。
では毛穴の出口の角質が厚くなってしまうのはなぜでしょうか?
理由は上記に挙げたホルモンバランスの崩れのほか、皮脂の過剰分泌や汚れ、雑菌などが原因とされています。
とくに皮脂がアクネ菌によって分解されてできる遊離脂肪酸などが毛穴に入り込むことで異常角化が起こるとされる説明が多いですね。
寝不足やストレスなどで皮膚表面の免疫力が下がると、余計に毛穴に皮脂が詰まりやすくなります。
こうした様々な要因によって毛穴の出口の角質が厚くなり、ニキビを作り出すのですが、レチノールにはピーリング効果があり、余分な角質を剥離する作用があります。
角質肥厚そのものを治すため、ニキビの予防に効果があるのです。
また、レチノールはターンオーバーを正常化させるため、新しい健康な肌を作るサイクルを早めます。
そのため、ニキビ跡によるしみや皮膚のデコボコも治っていきます。
大人ニキビに十代のニキビ薬は効かない
薬局で簡単に手に入るニキビ薬は、十代の若い人向けのものが多いです。
これは角質を軟化させる効果と殺菌効果のあるイオウを配合した塗り薬であることがほとんどですが、肌を乾燥させてしまうため、大人ニキビの治療には向きません。
それどころか、肌荒れを起こしてしまう可能性も高いのです。
大人ニキビは必ずしもオイリー肌(脂性肌)でなくとも出来てしまうからです。
ニキビ治療は年齢とともに変わっていくものだという認識を持ちましょう。
30代以上はレチノールで治すことで、しわやしみのケアも同時にできて便利です。
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