ハイドロキノン

レチノールとハイドロキノン

レチノイドであるレチノールやトレチノイン、レチノイン酸などと同様に、近年美白成分として注目されているのがハイドロキノンです。

 

欧米ではかなり以前からトレチノインと並んで美白成分として使われていましたが、刺激が強すぎるため日本では認められていませんでした。

 

最近の規制緩和によってようやく日本でも化粧品に配合されるようになりましたが、濃度が高いと刺激が出やすいという事実には注意です。

 

ハイドロキノンの美白作用は、チロシナーゼ抑制効果によるものなので、メラニンの生成を抑えてしみやそばかすができるのを防ぐものです。

 

レチノールも刺激の強い成分ですが、こちらはビタミンAですから副作用の心配はあまりありません。
内服する場合は当量の上限が決まっていますが、外用の場合(つまり塗る場合)は無視できるレベルです。

 

しかしハイドロキノンは漂白するものなので、注意を要します。

かつては一般的な美白成分だった?

上記では最近日本でも使われるようになったと書きましたが、実は戦前戦後の一時期には一般的な美白成分として化粧品に使われていました。

 

しかし白斑が出るということで厚生省が化粧品への配合を禁止したのです。

 

このいきさつはカネボウのロドデノールで白斑の副作用が出たのと似ていますね。

 

こうしてハイドロキノンが禁止されながらも、美白成分としては強力なため、皮膚科での処方は続きました。

 

また、海外からの個人輸入もできるため、皮膚科の医師からや自分で海外から取り寄せるなどしてハイドロキノンを手に入れる事はできていたのです。

ハイドロキノンの副作用

ハイドロキノンは非常に刺激性の強い成分ですので、皮膚のかぶれや赤みなどの報告が少なくありません。

 

肌の弱い人は使わない方がいいでしょう。

 

もしも使用して皮膚の異常が認められた場合は、即座に皮膚科のお医者さんに相談して下さい。

 

ハイドロキノンに限らず、美白成分には安定性の低いものが多く、酸化しやすい性質を持つものが少なくありません。

 

レチノールも酸化しやすいため、日中のケアには向きませんが、レチノールが無害なのに対して、ハイドロキノンが酸化してできるベンゾキノンは強い刺激性を持ちます。

 

ですから茶色く変色している場合は絶対に使用してはいけません

 

長期間の使用によって白斑が出てしまう場合もありますので、しみを消すなどの目的が達成されたら、高濃度のハイドロキノンの使用を止め、一般的な美白成分に切り替えましょう。

 

濃度の目安としては4%以下を使います。
5%以上は高濃度ですので、使用の際にはお医者さんに相談すべきです。

 

※厚生労働省に認可されているのは2%まで。

ハイドロキノンの効果

ハイドロキノンの最大の効果としては、やはりしみを消すという点でしょう。

 

海外でしわやニキビの治療で使われているトレチノインと組み合わせて利用されることが多いようです。

 

トレチノインは他の記事でも説明したように、レチノールの50〜100倍も生理活性のある成分です。

 

トレチノイン、ハイドロキノンはどちらも刺激性が強く、使用に注意が必要な事は言うまでもありません。

 

しみを消すことに高い効果を発揮しますが、これまで述べてきたように副作用もあることをじゅうぶん認識しましょう。

 

使い方としては、気になる部分にだけ使用し、顔全体の美白に使うような事は避けた方が無難です。

 

そしてある程度しみが消えたら、ハイドロキノンを使い続けることはやめて、レチノールなどに切り替えるべきです。

 

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