レチノールの効果が少ない人
レチノールの効果がない人もいます。
個人差を別にすれば、もっとも効果がないのが10代の方々です。
レチノールの効果は、一言でいえばお肌にハリを取り戻すものなので、もとからハリがある10代の人には大した効果はありません。
逆に、年齢を重ねるほどにその効果は高く、やはり20代の方よりも40代の方のほうが大きな効果を実感できます。
お肌のタイプは人それぞれで、季節によっても多少変わってきます。
敏感肌や乾燥肌…また日々の生活のストレスや睡眠不足、食事の習慣などがお肌にダイレクトに反映されるのは誰しもが経験的に知っている事でしょう。
そうした個々の状況や個人差を超えて、やはり年齢という点は大きなポイントです。
ターンオーバーが28日周期で正常に行われているか、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸やセラミドなどのお肌のハリを保つ成分をじゅうぶんに産出できているか…こうした健康なお肌にとって重要な機能が年齢とともに衰えていく事は避けて通れません。
若い人の場合、ターンオーバーは28日の正常な周期を保っている上に、コラーゲンの産出も頻繁です。
40代になるとターンオーバーは約40日と遅れ、コラーゲンが新たに作られることはほとんどありません。
これらを総合すると、レチノールの効果は年齢が高ければ高いほど高く、若ければ若いほど実感しにくくなると言えるでしょう。
10代から20代前半までのスキンケアでは、レチノールよりも紫外線対策をメインにした方がいいと思います。
逆に、しわ取りやたるみ対策、おとなニキビへの対処などには大きな効果が期待できるでしょう。
肌が弱い人は少しずつ慣らす
レチノールは刺激が強いため、ドラッグストアで普通に売られているような製品にはあまり多く配合されていません。
1000円程度の安いレチノール配合製品を買って、「効果がない」と決め付けてしまうのは早計です。
ですがレチノールが豊富に配合されている製品の場合、肌が弱い人は注意が必要です。
使い始めは3日に一回くらい、少量から始めて下さい。
最初は肌にカサつきを覚えることもあるでしょう。
これらは極端に肌が弱い方でなければ、すぐに慣れていきますので、そうしたら毎日のケアに使用して大丈夫です。
ただしレチノールは基本的に夜のケア用だと思って下さい。
レチノールは、紫外線を浴びてしまうと効果が弱まる性質を持っています。
朝は紫外線対策、夜はレチノールという形でケアを進めていきましょう。
また、妊婦の方もレチノールの使用は避けるべきだと言われていますが、サプリメントで摂取する場合と違い、外用(つまり肌に塗ること)であれば催奇形性などの心配はありません。
むしろ、妊娠したらレチノールに限らずすべてのサプリメントはお医者さんとの相談の上で飲むべきでしょう。
どんなサプリ、薬においても過剰に摂取すること自体、控えるべきです。
化粧品の形で肌に塗る限りは「刺激が少し強い」以外に心配する必要はありません。
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